青森は1年の4分の1は雪野中での生活をしています。雪かきだって大変です。水道が凍る事もあるでしょう。そんな生活の中で雪と格闘しながら毎年冬を越していませんか。格闘するのも一つですが共存する道もあります。
雪国住宅は雪と共存する設計計画が基本です。それをベースに
様々な引き出しを開けて設計を進めます。 |
基本計画を進めるにあたりコンセプトが決まらないときに手掛かりを探すために敷地を何度となく歩きます。これは、建築家 宮脇 檀氏の著書にある一節”土地の秩序”を参考にずっと行ってきた行為であり重要な作業だと思うからです。(敷地はそれぞれ個性を持っていてそれをどのように感じ取るかがその後の作業に少なからず影響します。)そこで何を探すのか、敷地形状はもとより、季節といった時間や周囲の建築・風景という街を構成する要素であったり、そこで生活を始めるクライアントのことだったり、とにかく感じ取れる情報を収集して自分の中で整理していくと土地の秩序が見えてくると思います。 |
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平面計画を考える時に”土地の秩序”で集めたデーターをもとにアプローチ・空間構成などを検討します。 |
敷地形状、近隣住宅または周囲の風景が外観をデザインする要素となり、逆にライフスタイル、家族構成、趣味、は空間構成とリンクして内観をデザインする要素となります。デザインには必ず理由が存在します。 最近色々な既製の建築材料が出ていますが、出来れば設計者や職人さんの仕事がクライアントの方々に伝わるように、時にはローコストを考え建築材料を選択しようと日々考えています。それはクライアントの方々の意向をすべてお聞きしそれを整理しながら基本計画を進める中でつねに平行して進める作業でもあります。また商品住宅とは異なる独自性、オリジナリティはクライアントの方との密な打ち合わせを通して作り上げるもので私たちの事務所で追求するデザインはその様なところから表現されると思います。 |
住まうということの背景には住まう人それぞれのLife Styleがあると思います。Life Styleは人それぞれの日々の生活の中にあり人によっては自分からデザインし、あるいは人によってデザインされる事もあります。プランニングはクライアントのLife
Styleをオープンにして整理していくことで空間構成へとつながり、そこに1つの答えを導き出していく作業だと思います。そこに洋服や靴・小物や鞄・車や家具といったファッションを重ね合わせてみませんか?。個性的な住宅はそういうところにきっかけがあります。 ファッションはカタチだけでなく心の中にも存在します。 |